愛媛県松山市の双葉小学校で16日、市中央消防署の防災授業があり、6年生約120人が、突然の災害から自分の命を守るためのキーワードや心構えを学んだ。
 授業では署の田畑亨消防司令補が、2011年の東日本大震災や14年の広島市の土砂災害を例に、想定外は起こり得ることとし、「防災とは災害で人が死なないこと。実効性のある訓練をやり続けなければならない」と力説した。
 児童は、緊急地震速報が出た際に机の下に隠れるなど普段から自分の命を守る行動が取れているかを聞かれて沈黙。「災害時にいきなり自分を守る行動を取ることはできない」と指摘する田畑消防司令補から、想定にとらわれない▽その場の状況下で最善を尽くす▽率先避難者であれ―という防災・避難の3原則を教わった。